不動産価格はどうやって決まるの?
不動産の価格は、いくつもの要因が絡み合って決まります。まず基本となるのは相場です。これに加えて、物件の場所(日当たりや周辺環境)、建物自体の外観や内装、修繕の履歴、そして市場の景気動向などが価格に影響を与えます。
不動産は「決まった価格」があるわけではなく、買いたい人と売りたい人の需要と供給のバランスで価格が形成されます。また、国や自治体が発表する公的な土地価格(路線価、公示地価、基準地価、固定資産税評価額)も価格を考える上での一つの指標になります。
相場を知る方法
不動産の相場を知るためには、周辺の販売実例を調べるのが一般的です。相場を調べるには、次のような査定方法を利用できます。
簡易査定(机上査定・ネット査定)
インターネットや電話を使って、過去のデータをもとに査定額を算出する方法です。
- メリット
- 回答が早いので、気軽に価格を把握できます。
- 不動産一括査定サイトを利用すれば、複数の不動産会社の査定額を比較できます。
- 売却を検討し始めた段階や、ざっくりした相場を知りたいときに最適です。
- 注意点
- 建物の状態や細かな条件を反映しないため、実際の売り出し価格とはズレが生じる可能性があります。
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実査定(詳細査定・訪問査定)
査定担当者が現地を訪問し、建物の内外装や設備、状態などを詳しく確認したうえで査定額を提示する方法です。
- メリット
- 実際の状態を考慮して査定するため、より精度の高い価格がわかります。
- 担当者に直接質問できるので、不動産売却の流れや具体的な提案を得られます。
- 担当者の対応や会社の信頼性も確認できます。
- おすすめの利用タイミング
- 売却を本格的に進めたいとき。
- より具体的で正確な情報が欲しいとき。
(査定の相談フォーム)
査定を依頼する際の注意点
査定価格は不動産会社によって大きく異なることがあります。その理由は、会社が利用するデータや取引事例の数、地域での経験などが影響するためです。
- 複数社に依頼する重要性 複数の不動産会社に査定を依頼し、提示された価格を比較することが大切です。ただし、最も高い査定額を出した会社にすぐ飛びつくのはリスクがあります。
- 高すぎる査定額のリスク 査定額はあくまで参考価格であり、その金額で確実に売れるとは限りません。売れない場合、価格を下げざるを得なくなり、結果的に適正価格を大きく下回る価格で売却してしまうケースも少なくありません。
- 信頼できる会社かを見極める その会社が出す査定額に根拠があるか、信頼できるデータや経験に基づいているかを確認しましょう。
最後に
不動産売却は、最終的に物件が売れて初めて完了します。査定額はその過程の参考情報に過ぎません。冷静に情報を集め、信頼できる不動産会社を選ぶことが成功のカギです。